阪神ドラフト1位藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)がいよいよ10日から本格投球を開始する。キャンプ休日の7日、和田豊監督(50)が「10日に座らせて投げる」と明かした。

 第1クール、藤浪は4度ブルペンで投球練習を行ったが、すべて捕手を立たせたままだった。「藤浪自身が座って投げたいという雰囲気出てるけど、そこまでは我慢しようと言ってきた」。指揮官が言うように、慣れない環境への導入期だっただけに、首脳陣がブレーキをかけた形だった。

 だが、キャンプのペースをつかみ、体もできあがってきた第2クール、ついに捕手を座らせての本格投球が解禁される。藤浪は「捕手の方に座ってもらっても大丈夫です」と話しており、たまったエネルギーを解き放つつもりだ。

 他球団のスコアラーや、関係者は藤浪の立ち投げを「指にかかった時のボールはものすごい」と絶賛しつつも「立ち投げは参考にならない部分もある。座らせて投げた時にいかにいいボールが投げられるか」と評価を保留してきた部分もあった。実戦に向け、徐々に球数を増やし、変化球も解禁していくことになる。