<オープン戦:DeNA0-8ソフトバンク>◇7日◇横浜

 DeNA三嶋一輝投手(23)が開幕投手争いから1歩後退した。ソフトバンクとのオープン戦に先発し、4回8安打5失点。好投すれば初の大役を手中に収める可能性もあったが、前回登板した2月27日の韓国・ネクセン戦(宜野湾)の3回6失点に続く乱調とあり、中畑監督は「去年のような荒々しさがない」と決断に至らなかった。三嶋は「結果を出さないといけないと思っていた。情けない」と反省した。

 この結果で、開幕候補は井納の可能性が高まった。キャンプ中から先発ローテの軸に指名されてきた三嶋と井納。その中でもエース三浦や川村投手コーチは三嶋へ大きな期待を寄せていた。だが、ここまで結果を残せていない。

 それに対し、井納はキャンプ前半から好調をキープしている。1日の中日戦でも3回無失点の好投を見せた。先発予定の今日8日の西武戦の内容次第で勝負が決まる可能性は高い。中畑監督は「スッキリとした投球を見せてほしい」と期待していた。

 ただ、三嶋も13日のヤクルト戦で5イニングの登板予定で「これまでのことは忘れて思いっきり腕を振る」と諦めない。結果次第では中継ぎへの降格もある。徐々に見極めも最終段階に入ってきている。オープニングゲームをかけた同期入団コンビの激しい争いの決着は近い。【細江純平】