東洋太平洋ミドル級1位の前原太尊・康輝(22=六島)が、7連続KO勝利で念願のタイトル戦へ弾みをつけた。

 クンサックイーブ・オーブンチャイ(24=タイ)を2回2分59秒、KOで仕留めた。左ボディーでダメージを与えてから、左ストレートをさく裂させ「最初は硬くて予想以上に緊張していたけど、いいフィニッシュだったと思う」と笑顔。

 高校野球で甲子園初出場を決めた大阪偕星学園出身で、1年秋まで野球部に所属していた。当時は最速130キロ台の左腕だったが、左肘を痛めて野球を断念。それでも、190センチの恵まれた体格で4年前から始めたボクシングで才能が開花。次戦は、11月に東洋太平洋ミドル級王座への挑戦を視野に入れる。「年内にタイトルマッチをできれば、必ずベルトを奪取します」と高らかに宣言した。