プロボクシングのIBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)が、験担ぎの1人暮らしでV1戦に臨む。5月8日の同級10位テクアペトラ(メキシコ)との初防衛戦(東京・有明コロシアム)に向け29日、横浜市内のジムで5回のスパーリングを敢行。出入りの激しい動きから上下に細かくパンチを打ち分ける軽快な動きを見せた。

 昨年末の王座を奪取した試合でコンディション作りがうまくいった経験から、前回と同じ試合約2カ月前からジム近くにマンションを借り、妻子と離れての単身生活を開始した。「試合までの流れを重視した。タイミングも借りたマンションも同じ。家族には申し訳ないが練習にも集中できる」と話した。昨年9月に取り入れたフィジカルトレーニングも継続中で、今後は週3回程度スパーを行っていく予定。3階級王者が本格的な実戦モードに入る。