ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ(9日、東京・後楽園ホール)の前日計量が8日に都内で行われ、王者竹中良(31=三迫)がリミットちょうどの57・1キロ、挑戦者で同級11位荒谷龍人(29=KG大和)が200グラム下回る56・9キロでパスした。

 3度目の防衛戦となる竹中は「(調整は)ばっちりです。相手はリーチもあるし、勢いもありますけど、絶対に負けないです」と引き締まった表情をみせた。昨年10月に2度目の防衛を果たして以降は、足腰を中心に鍛えてきたとし、「(下馬評は有利だが)油断して食われるのが最悪の結果。勝って当たり前と思われる中で、しっかり結果を残したい」と述べた。

 昨年は3戦3勝(2KO)と波に乗る荒谷は、「本当に楽しみだし、ワクワクしている。この瞬間のためにボクシングをやってきたので、楽しまないといけないですね」と初のタイトルマッチに高揚をみせた。世界ランカーでもある強豪に挑むが、「弱点を突く練習をしてきた。本番でアジャストしてはまれば」ともくろんだ。

 戦績は竹中が15勝(8KO)3敗1分け、荒谷が11勝(3KO)4敗1分けとしている。