井上兄弟の年上の「弟弟子」が初タイトルに挑む。ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ(9日、東京・後楽園ホール)の前日計量が8日に都内で行われ、挑戦者で同級11位荒谷龍人(29=KG大和)はリミットを200グラム下回る56・9キロでパスした。

 3度目の防衛戦の王者竹中良(31=三迫)が有利の下馬評だが、「目の前で一発みせたいですね」と期す人物がいる。20歳の時から1年間、中村ジムで指導してくれた井上真吾トレーナー。世界王者の長男尚弥、前東洋太平洋王者の次男拓真の父だ。「兄弟と一緒に練習して、本当に勉強になった」と今でも交流は続く。「タイトル戦なら試合を見に行くよ」と真吾さんから言われ続け、ようやくの時に「うならせたい」と雄姿を誓った。