ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチが9日に東京・後楽園ホールで行われ、王者竹中良(31=三迫)が同級11位荒谷龍人(29=KG大和)を4回1分40秒KOで破り、3度目の防衛に成功した。2回、4回とダウンを奪い、タオル投入を呼び込んだ。

 狙いすました竹中の右ストレートが、ど真ん中から荒谷の顔をとらえた。2回、滑らかなワンツーで拳を振り抜いてあごをゆらし、マットにはわせた。「右が当たれば倒す自信はあった」。勝負の大勢を決め、4回には連打であっさりと勝負を決めた。この1年、筋力強化に着手。体脂肪は10%から5%に落とし、最近は足腰中心に強化して「今日はジャブでも効いていた」と成果を実感できた。昨夏には本場米国で2週間の合宿。WBO世界フェザー級王者バルデスとの15回のスパーリングで、「思ったよりやれた。世界との距離がみえた。あとはパワー」と課題も明確になり、トレーニングにますます打ち込んできた。WBC同級ランクは8位で「海外でもいいので世界で勝負したい」と見据えた。