16年のボクシング年間表彰式が10日に都内で行われ、WBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が最優秀選手賞、KO賞、年間戦最高試合賞(世界戦)の「3冠」に輝いた。

 最優秀選手賞の発表がされた瞬間に左拳を掲げた山中。昨年9月に7回TKOで11度目の防衛に成功したアンセルモ・モレノ(パナマ)戦でKO賞、最高試合に選ばれ、「大変うれしく思います。自分自身も価値ある勝利だったと思う。17年に向けても勢いをつけられた」。3月2日にカルロス・カールソンを迎える12度目の防衛戦(東京・両国国技館)への大きな弾みにもなった。

 各賞は以下の通り。

▼最優秀選手賞 山中慎介

▼技能賞 井上尚弥

▼殊勲賞 小国以載

▼努力・敢闘賞 石本康隆

▼KO賞 山中慎介、井岡一翔

▼新鋭賞 比嘉大吾

▼年間最高試合賞(世界戦) 山中慎介-アンセルモ・モレノ

▼年間最高試合賞(世界戦以外) 亀海喜寛-ヘスス・ソト・カラス

▼女子最優秀選手賞 藤岡奈穂子

▼女子年間最高試合 藤岡奈穂子-真藤ゴー

▼優秀選手賞 高山勝成、田口良一、田中恒成、八重樫東、井岡一翔、河野公平、井上尚弥、カルロス・クアドラス、山中慎介、小国以載、長谷川穂積、ホルヘ・リナレス

▼特別功労賞 長谷川穂積

▼特別賞 木村悠、池原シーサー久美子、安藤麻里、原田政彦、故金子繁治、故酒井忠康