元東洋太平洋ウエルター級王者亀海喜寛(34=帝拳)が超ビッグネームと世界タイトル戦に挑むことになった。帝拳ジムの本田会長が24日、元4階級王者ミゲル・コット(プエルトリコ)と8月26日に米ロサンゼルスで対戦することを明かした。WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦になる見通しだ。

 着実にキャリアを積んできた亀海に大一番が用意された。米デビューとなった11年から同地では7試合を戦った。元4階級王者ゲレロには判定負けも激闘で本場の評価を得ると、16年4月、9月と世界ランカーのカラスと連戦し、引き分け、KO勝利と実績を積み上げた。同会長は「面白い試合をするので、相手に選ばれた」と説明した。

 コットが手にしたベルトは、WBO世界スーパーライト級、WBA世界ウエルター級、WBO世界ウエルター級、WBC世界ミドル級と豪華極まる。40勝(33KO)5敗の36歳はあと2試合で引退を公言するが、その1試合の相手を務める価値は計り知れない。

 亀海のニックネームは、スペイン語で「小さな教授」を意味する「MAESTRITO」。最高の敵を相手に、どんな「授業」を行うのか大注目となる。

 ◆亀海喜寛(かめがい・よしひろ)1982年(昭57)11月12日、札幌市生まれ。札幌商-帝京大を経て、05年にプロ転向。10年に日本スーパーライト級、13年に東洋太平洋ウエルター級王座獲得。27勝(24KO)3敗2分け。右ボクサーファイター。177センチ。