<風香祭:東京大会>◇23日◇東京・新木場1st

 RING◇385人

 来年3月に引退する風香(25)が里村明衣子(30=仙台女子)との初対戦で敗れた。相手は椎間板ヘルニアによる7カ月の長期欠場から20日に復帰したばかりで、腰に負担の掛かるデスバレーボムを封印するなど、新しいファイトスタイルを模索中。しかし、タイでムエタイ修行を行った蹴りは鋭く苦戦を強いられた。風香はキャリア差9年の壁を跳ね返すように二段蹴りや腕ひしぎ逆十字固め、ドールFなどで攻め込んだが、最後は自分の腕を首に巻き付けられる変形の裸絞めに失神。10分18秒、レフェリーストップに終わった。風香は「里村さんの蹴りは重く、技術も力もすごかった。負けてしまったけど、試合ができてよかった」と語り、里村は「気持ちはすごく伝わってきたし、やめるのが惜しい」と健闘を称えた。また、風香は2月13日のシュートボクシング後楽園大会で「けじめとして最後をやっておきたかった」と格闘技最終戦を行うことを発表した。