<ブシロードレスリング>◇5日◇東京・後楽園ホール◇1351人

 10年K-1MAX70キロ級日本王者の「アニメオタク戦士」長島☆自演乙☆雄一郎(26=魁塾)が、プロレスデビュー戦を勝利で飾った。佐藤耕平(33=ゼロワン)と60分1本勝負で対戦。体重30キロ差以上の相手に力で押し込まれる場面もあったが、佐藤対策で習得したスワンダイブ式ドロップキックなど、多彩な技を繰り出して挽回(ばんかい)。14分03秒、佐藤のラリアットをかわしながら両足を絡ませ、飛びつき式回転十字固めでフォール勝ちした。

 18歳のころ、アントニオ猪木の引退試合を見てプロレスにあこがれた長島は「夢をかなえられて、めちゃめちゃうれしい。皆さんに感謝したい。自分で決めて、好きなことに挑戦するのは最高です」と笑顔をはじけさせた。今回のプロレス参戦をめぐって、佐藤とは確執があったが、試合後にリング上でガッチリ握手。この日はミルキィホームズのキャラクター衣装を身につけて入場し「バカにされたこともあったけれど、僕がこれだけプロレスをやれるんだ、やればできるんだと。オタクとか関係ないと認めてもらえたと思う。対戦した者同士にしか分からないことがある」と振り返った。

 今後のプロレス参戦については、本職のK-1とともに「オファーがあればやりたい。橋本大地選手(ゼロワン)とも一緒に戦ってみたい」と前向きだった。