IGFが19日、東日本大震災復興チャリティー「INOKI

 GENOME」(27日、両国国技館)に出場予定だった元UFC世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネット(33=米国)の欠場を発表した。米総合格闘技ストライクフォースとも契約するバーネット側が急きょ、IGFに契約解除を通告してきたため。大会開催が迫っており、IGFは再交渉を断念。バーネットとジェロム・レバンナ(38=フランス)が対戦予定だったIGFベルト争奪トーナメント決勝の代替選手選考に入った。

 IGFの宮戸優光GM(48)は「選手がケガをして欠場することはあったが、今回は契約上のことなので我々も戸惑っている。楽しみにしていただいていたファンの皆さんに申し訳ない」と謝罪した。レバンナにも対戦相手変更を伝えたという。代替選手については、7月のトーナメント準決勝でバーネットに敗れたボビー・ラシュリー(35=米国)をはじめ、アントニオ猪木会長の特別推薦枠で複数の候補者を挙げ、早ければ週明けの発表を目指す。

 バーネットは、9月10日に米オハイオ州シンシナティで行われるストライクフォースの世界ヘビー級GP準決勝への出場が決まっており、セルゲイ・ハリトーノフ(30=ロシア)と対戦する。INOKI

 GENOMEとの試合間隔が短いうえに、ストライクフォースが他団体への出場を制限するUFCに買収された影響もあって、ストライクフォースとの契約を優先したと思われる。

 IGFは準決勝後にバーネットと決勝戦出場の調印を済ませており、年内いっぱいの契約期間も残っていることから、今後、選手契約条項違反でバーネットを法的に訴える構えだ。