<新日本:福岡大会>◇3日◇福岡・福岡国際センター◇観衆5500人

 IWGPヘビー級王者棚橋弘至(32)が挑戦者後藤洋央紀(29)を激闘の末に破り、3度目の防衛に成功した。29分39秒、ハイフライフロー2連発からの片エビ固めで後藤を粉砕し、王者の意地を見せた。さらに棚橋は、6日に東京・後楽園ホールで中西学(42)との4度目の防衛戦を行うことを宣言。中2日は史上4番目のスピード防衛戦となる。

 「これで決めてやる」。勝利を確信した瞬間、棚橋は観客に向かって右手の人さし指を突き上げた。スリングブレイド2連発の後、2連続でハイフライフローを後藤に浴びせ勝利を決める。総立ちの観客に決めぜりふの「おれの進化は止まんねえ!

 愛してまーす」と絶叫した。

 苦しい戦いだった。後藤に変形腕固めを決められ、一時は追い詰められた。「紙一重だった。後藤はとても強い挑戦者でした」と振り返った。今シリーズは全戦メーンを張り、頸椎(けいつい)や右足首のねんざなど満身創痍(そうい)。それでもエースとしての自覚がある。「おれがプロレス界を変える。おれしかいない」という強い意思が棚橋を支えている。

 波に乗る棚橋はさらにリングでぶち上げた。「6日の後楽園ホールで中西さんと防衛戦をします」。会社も棚橋の意志をくんですぐに防衛戦が決定。中2日の日程にも「生まれてこのかた疲れたことがない。人に限界はないと思っている。プロレスを楽しませられるのは、おれしかいない」と言い放っていた。【前田泰子】