WBA世界ミニマム級新王者・八重樫東(28=大橋)が王座奪取から一夜明けた25日、横浜市の所属ジムで記者会見に臨んだ。24日の王座奪取後、師匠の大橋秀行会長(46)がぶち上げたWBC同級王者・井岡一翔(22=井岡)との統一戦という日本人対決を熱望した。一方の井岡陣営も同日、八重樫との統一戦に興味を示しており、大橋会長はファン期待の好カード実現に動く姿勢を示した。

 井岡は八重樫との対戦について、この日「僕も興味があるし、運命に身を任せる。ファンが望むなら、ですね。対戦する運命にあるなら、自然とそうなるでしょ」とのスタンスを示した。かねてビッグマッチ志向があるだけに、王座統一戦を否定する理由はない。井岡の父でプロモーターの一法氏も「条件とかの折り合いがつけば」と将来的な対戦に含みを持たせた。

 井岡は年末に大阪で2度目の防衛戦を予定。勝った場合でも、減量が苦しいため王座返上してのライトフライ級転向が選択肢にある。一方で「この試合限りで返上とか考えない。できるだけ防衛したい気持ちもある」と、王座保持を続ける可能性も言及。そうなれば、八重樫との統一戦も現実味を帯びてきそうだ。