イタリア人挑戦者は「左官職人」と二足のわらじをはくプロボクサーだった。来月6日、東京・代々木競技場第2体育館でWBC世界スーパーフェザー級王者粟生隆寛(27=帝拳)に挑む同級9位デビス・ボスキエロ(30=イタリア)が27日、来日した。この世界戦決定前まで担当トレーナーとともに左官職人として建物の壁や塀を、こてで塗り上げていたことを明かした。

 ボスキエロは「8月に世界戦が決まるまで左官の仕事をしていた。ボスのトレーナーから2カ月間、仕事免除され、ボクシングに専念できた」と手応えを口にした。その腕前には自信があるらしく「仕事があるなら日本でもやります」と余裕のジョークも。パドバ県ビオーヴェ・ディ・サッコにあるジムには粟生の写真を張り「いつも気持ちを高めてきた」と燃えている。

 アマで101戦の戦績があるだけに技術力は十分。高いガードで時折、距離を詰めて右ストレートや左フックを放つ。やや守備的なだけに攻略には時間がかかりそうだ。この世界挑戦がイタリア地上波でも生中継されることが決定しており、ボスキエロは「右も左もパンチには自信がある」と豪語していた。【藤中栄二】

 ◆デビス・ボスキエロ

 1981年7月29日、イタリア・ベネト州キオッジャ生まれ。中学までサッカー少年。高校からボクシングを始めアマ戦績は87勝14敗。04年12月、ネメセックに6回判定勝ちでプロデビュー。06年12月、IGFユース・スーパーフェザー級王座を獲得。07年11月にWBAインターコンチネンタル同級王座、08年11月欧州同級王座、10年8月にイタリア同級王座に就く。身長168センチの右ボクサーファイター。