新日本の株式を取得して親会社になったブシロードグループパブリッシング社長で、新たに就任した新日本の木谷高明会長(51)が1日、日刊スポーツの取材に試合数削減の方針を示した。現在、新日本は年間約130試合の興行をこなしている。80年代は300近くの試合数をこなしていたが、木谷会長は「もっと少なくていい。昔とは技の精度が違う。選手の体がもたない」と指摘。現在は11億円の年間売り上げを3、4年で30億円に増やす目標を掲げているが「試合数を増やしてというのでは無理。2次収入を増やす。ペイ・パー・ビュー、試合の番組販売、そしてカードゲーム。テレビ朝日さんにも、お願いする」と話した。

 ファンのターゲット層について「まず視聴率が20%あったころの35歳以上のファンを取り戻すこと。急に子どもファンを増やすのは無理。15歳以上を狙って新たに獲得したい」。その先兵となるのが12日の大阪大会でIWGP王座を争う王者・棚橋弘至(35)と挑戦者オカダ・カズチカ(24)だ。「人間が思い入れを持てるのは、自分より20歳年上が上限。棚橋選手は20代のファンの兄貴として、オカダ選手は若い人の代表として頑張ってほしい」とエールを送った。【小谷野俊哉】