10年K-1

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 GP覇者で、米国総合格闘技ストライクフォースの元世界ヘビー級王者アリスター・オーフレイム(31=オランダ)が24日(日本時間25日)、米ネバダ州アスレチックコミッション(NSAC)から9カ月間の出場停止処分を受けた。5月26日のUFC146大会(同州ラスベガス)で同級王者ジュニオール・ドス・サントスに挑戦予定だったが薬物検査をクリアできず、既にフランク・ミアの代役出場も決定。この日、本人も出席したNSACの公聴会で処分が決定した。

 オーフレイムは検査で、筋肉増強の効果があるステロイドの一種、テストステロンが規定値の約2倍検出されていた。弁護側は、医師の確認と了承を得て、テストステロンが含まれていた抗炎症薬を注射したと主張した。専門家による検証が必要であるとして、特例措置で45~60日間の“執行猶予”も求めたが、NSAC側は審議を継続。全会一致で処分を下した。

 当初は1年間の出場停止とする見方もあった。処分開始日も薬物検査を行った3月27日までさかのぼり、オーフレイムは12月27日以降に出場資格を再申請できる。ただUFCの年内最終興行は同29日の予定。年内戦列復帰は微妙な状況だ。