プロレスラー藤波辰爾(59)長州力(61)が、9日放送のBS朝日トーク番組「極上空間」(土曜午後11時19分)で対談し、伝説の「かませ犬発言」について語った。

 初めての2人きりのドライブで温泉地、静岡県熱海市を目指した。「藤波さんの運転見たことないけど、大丈夫?」と長州が心配する場面も。ドライブしながら、お互いのプロレスラーになった経緯など、貴重な話が飛び出した。

 注目は82年、後楽園ホールで長州が起こした「かませ犬発言事件」の真相を話す場面。試合中、タッグを組んでいる藤波に反旗を翻した長州は「鮮明に覚えている。このままではコイツより絶対に上に行けないんじゃないかと思っていた。でも、俺の方が絶対に上だと思って」と振り返った。

 一方の藤波は「途中まで起きている状況がつかめなくて…。タッチが普通じゃないと思い2、3回後に分かってきた」と振り返った。事件を起こした長州は「クビになると思っていた」と、覚悟の行動だったことも明かした。

 ◆かませ犬発言

 82年に後楽園ホールで行われた6人タッグマッチ「猪木、藤波、長州組」対「ブッチャー、アレン、ジョーンズ組」の試合中、長州が藤波に「俺はおまえのかませ犬じゃない」と言い放った。年下だったが人気、実力ともに格上だった藤波に、その後も「なんで俺がおまえの前を歩かなきゃいけないんだ!」などとキレ続けた。その後、2人はリング上でもみ合い、因縁のライバル関係が始まる伝説の試合になった。