前相撲では、奇手の居反りを得意とする宇良(22=木瀬)が突き落としで白星デビューした。

 宇良が、居反りの封印を宣言した。立ち合いで高田に鋭く当たり、突き落とし。約1秒で仕留める正攻法だった。珍手「居反り」の使い手として有名になったが「ここしばらくは(居反りを)封印しています。出すときは出すけど、狙っているわけじゃないので」と話した。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からも「自分の相撲を貫いたらいい」と容認されたが、これからはプロが相手になる。仕切りを合わせる点など、アマチュアとの違いも多く「基本の稽古しかしていないですし今は相撲に慣れるのが大事」。しばらくは、基礎をもう1度たたき込む方針だ。

 部屋では兄弟子の仕事を見よう見まねで行っている。起床時間は朝6時。関学大時代は夜更かしも多く「今までとすべてが違う」と苦笑い。取組後に報道陣約30人が押し寄せ、戸惑いながら支度部屋の外で初々しく取材対応した。

 応援に駆けつけた母校、京都・鳥羽高の関係者や母岩崎信子さん(41)に勇姿を届けたが「プロに入って良かったと思えるのは、これから」。目標の「強くて優しい力士」への道は、まずは正攻法で切り開く。【桑原亮】