6月1日に60歳の誕生日を迎える元横綱千代の富士の九重親方が還暦土俵入り(31日、両国国技館)で締める「赤い綱」の綱打ちが28日、東京・墨田区の九重部屋であった。

 「トレーニングじゃなくてリハビリ」と笑うも、体を鍛えている親方は、還暦とは思えぬ肉体美を披露。綱を締めると「現役のころを思い出すね」とうれしそうに話した。

 現在の体重は「116、117キロ。現役から7、8キロ減った」程度。引退して24年。足が高々と上がるのが特徴的だった雲竜型の土俵入りの所作は「体に染みついている」というも「足は上がるわけがない。それで引退したんだから」。この日は披露せず「(本番の)お楽しみ」と笑わせた。