大相撲の大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が7日、名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)へ向け下準備を整えた。2日連続で愛知・長久手市内の部屋の宿舎へ出稽古に来た横綱日馬富士と11番(5勝6敗)。夏場所で初優勝を先に越され、何かと比べられる新大関照ノ富士とは5番(1勝4敗)で「いろいろ試しながらね。だいぶいい粘り(腰)だった」と相手の特長を分析し、本場所で対戦するイメージを膨らませた。

 前日6日は横綱白鵬と三番稽古。4日の二所ノ関一門の合同稽古でも横綱鶴竜、大関琴奨菊と稽古し、場所前に3横綱2大関と胸を合わせた。「質的にはいい。先週からかなりいいです。いろんな力士とできたんで、それは大きい」と、充実した稽古で自信も深めた。初優勝の期待もかかるが「しっかり、明日以降が大事。しっかりやることをやる。気負う必要もない。自分は自分。焦らずにやりたい」と気を引き締めた。