大相撲名古屋場所で幕下陥落と現役引退が決定的となった元関脇の十両若の里(39=田子ノ浦)が26日、東京・両国国技館で行われた健康診断に臨んだ。

 「現役として最後の健康診断になると思いますけど、まだ発表してないですからねえ。そうなるか分からない」と笑顔で話しながらも「正式に発表するまでは現役ですから。最後の最後まで」と、入門同期で一足先に現役引退した元旭天鵬の大島親方のしこ名が入った浴衣姿で淡々と診断を受けた。

 だがやはり、どこかに影響は出ていたよう。夏場所前の体重測定で160キロあった体重は、7キロ減の153キロ。「だいぶ減ってましたね。どこかで気持ちの整理がついているのかな」とほほ笑んだ。かつて付け人を務めた十両輝(21=高田川)らとも記念写真を撮ると「頑張れよ」とエールを送り帰路に就いた。