横綱白鵬(30=宮城野)が、秋場所3日目からの休場を発表した。

 この日朝、東京・墨田区の病院で検査を受けた後「左膝の炎症がありましたね。力が入らない状態ですから、休場ということになりました。皆さんに申し訳ないと思いますけど、大目に見てもらいたいと思います」と話した。同時に、日本相撲協会に「左大腿(だいたい)四頭筋腱炎(けんえん)で4週間の加療を要する見込み」という診断書を提出した。白鵬の休場は2007年名古屋場所の横綱昇進以降初めてで、大関だった06年九州場所以来3度目。3日目の対戦相手だった碧山は不戦勝となる。

 白鵬は初日の隠岐の海戦、2日目の嘉風戦と連敗。横綱昇進後、連敗スタートは初めてで、2日目の取組後には左膝の異変を明かし、病院で診察を受けていた。白鵬によると、左膝故障は夏巡業で右足親指を痛めたことがきっかけ。「やっぱり、巡業中に右足を痛めて、かばっちゃったのかな。中途半端な気持ちでは土俵に上がれませんから」と話した。

 今場所の再出場はしない意向で、東京のファンに向けては「来年1月の初場所できれいな体で土俵に上がれればいいですね」とした。これで歴代1位記録だった幕内51場所連続2桁勝利、横綱連続出場722回などは途絶えることになる。