風呂から上がった大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)が、満面に笑みを浮かべた。「良かったですね。しっかり自分の相撲を取れた」。宿敵稀勢の里を、左のど輪から最後はがぶり寄りと、厳しく攻め続けて撃破。2敗を守り「必死だった」とひと息ついた。

 10日目までの勝ち越しは、初日から8連勝の昨年名古屋以来。最近1年は2桁勝利に届かず、かど番も2度。特に先場所は12日目を終えて7敗と大関陥落の大ピンチだったが、師匠に救われた。佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から「勝ちたいと思っても勝てない。自分の体を信じて、無心でやれ」と言葉を掛けられ、目が覚めた。大関を死守した自信が、今場所につながった。

 今日11日目は、無傷の照ノ富士戦。「まあ見といてください」と不敵に笑った。優勝への望みをつなぐため、全力で後輩大関を引きずり降ろす。