横綱白鵬(31=宮城野)が4場所ぶり36度目の優勝を決めた。横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)との立ち合いで右手をかざしながら左に変化して左で突き、日馬富士はそのまま土俵下へ。突き落としで14勝目を挙げ、1差で追う大関稀勢の里(29=田子ノ浦)を振り切った。父ムンフバト氏が母国で年1度開催されるモンゴル相撲の大会で6度優勝しており、年6場所の大相撲に換算して目標にしてきた36度目Vを達成。優勝インタビューでは、厳しいヤジもあり、温かい拍手もあり、涙を流す場面があった。

 インタビューは以下の通り。

 -4場所ぶりに抱いた賜杯の感触は

 白鵬 そうですね、やっぱり8カ月の長い間、優勝から遠ざかってましたんで…。

 -この優勝までの間は横綱として初めての休場もあって、終盤で星を落とす場面もあった。やはりいろいろ、苦悩や思いはあったか

 白鵬 やっぱり今までね……。

 -今場所は終盤、初優勝を目指す2大関に対して、気迫、内容で圧倒した。強い思いがあったのか

 白鵬 本当に、地元の大関豪栄道関、それから稀勢(の里)関がね、引っ張ったから、私もいい相撲が取れたんじゃないかなと思います、はい。

 -初日に敗れてしまった。そこからの巻き返しを、どんな気持ちで臨んでいたか

 白鵬 あの黒星が、私にとってはいい薬だったんじゃないかと思います。2日目からいい相撲ではありましたけど、本当に千秋楽、ああいう変化で決まると思わなかったんで、本当に申し訳ないと思います。

 -勝てば優勝という場面。立ち合いの狙いは

 白鵬 ……。

 -大阪のファンからは温かい拍手と厳しい声、両方あるが、前人未到36度目の優勝を果たしてどうか

 白鵬 ……。

 -しかしながら4場所ぶりの優勝。胸を張っていいのでは

 白鵬 …まあこれで…父と並んで…。

 -1つ目標としていた父の優勝回数6回、日本では36回で並んだ

 白鵬 まあ本当に、15日間、温かい応援ありがとうございました。以上です。