「宇良関」の第1歩は戸惑いの連続だった。奇手・居反りを得意とする新十両宇良(23=木瀬)が26日、東京・墨田区の部屋で関取初稽古を行った。

 初々しい真っ白な稽古まわし姿は「全然違います。分厚いですし、前も変な感じ」と、前袋(まわしの前部)を巻いて中に収める関取スタイルにまだ慣れない。稽古では、幕内臥牙丸に4連勝を含む6勝3敗と奮闘したが「なかなか稽古に集中できなかった」と苦笑いだった。

 歴代4位タイの7場所でスピード昇進。その速さゆえに知らないことは多い。朝稽古後は水つけのタイミングが分からず、兄弟子に助言を求めた。午後に初参加した力士会でも冷や汗。新十両は、先に着いて先輩関取衆にあいさつする慣例だが、知らずに時間が切迫し、急いで部屋を飛び出した。帰路はファンのサイン攻め。最近はこんな慌ただしい生活の連続で「強くなる稽古ができていない」と思わず愚痴がこぼれた。

 今日27日に新十両昇進祝賀会、28、29日には母校の関学大、鳥羽高から化粧まわしの贈呈式もある。「今はもう、とにかく健康の維持。万全な状態で場所に臨みたい」。注目を浴びる夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)。関取宇良のドタバタの日々はまだまだ続きそうだ。【桑原亮】