中野新橋から転居した貴乃花部屋が27日、江東区東砂の新しい部屋で土俵開きを行った。午前9時に地元の神社から神主を招き土俵祭りを開始。中野新橋から移し、前日まで布で覆って設置されていた部屋の看板も、お披露目された。午後0時半からは予定を30分早め、地元の住民や関係者らに約500人分の、ちゃんこ鍋が振る舞われた。

 力士らは前日、名古屋から帰京しこの日に備えた。同部屋初の三賞(敢闘賞)受賞力士となった貴ノ岩はモンゴルに帰国中。代わって十両佐藤が「心機一転、頑張ります」と思いを代弁した。師匠や関取衆ら全員がそろっての本格的な稽古始めは8月下旬から。接客で多忙な貴乃花親方(43=元横綱)に代わり報道対応した景子夫人(51)は「差し入れや励ましの声をかけていただき本当にありがたいです。地元に愛される部屋にしたいです」と語った。