7月31日に膵臓(すいぞう)がんのため61歳の若さで死去した、元横綱千代の富士の先代九重親方の通夜が6日、東京・墨田区石原の九重部屋で、しめやかに営まれた。通夜には日本相撲協会関係者はじめ、親交のあった著名人ら約2000人が参列した。

 その中の1人で、30年以上も親交のある歌手で同じ北海道出身の松山千春は「あれだけ屈強な男が、こんなに早く逝くとは」と、故人を思い出すように話した。故人の寝姿は「昔、初めて会った時のような若い顔だった」。一方で、昭和30年生まれの著名人で親睦会を開いている「昭和30年会」の1人として「郷ひろみも、(プロ野球の)江川も掛布もゴルフの倉本も、自転車の中野浩一も。俺たちは許さない。こんなに早く、若く…。ご冥福は祈らない。棺の中から早く起き上がれ、と言いたい」と語った。