1人横綱で臨んでいる鶴竜(32=井筒)が単独トップに立った。前頭5枚目千代丸(26=高砂)を危なげなく寄り切った。

 初日から9連勝していた前頭6枚目魁聖(31=友綱)は、小結逸ノ城(24=湊)に右四つがっぷりから寄り切られて土がつき、優勝争いから1歩後退した。逸ノ城は2敗を守り勝ち越した。

 連敗発進だった大関高安(27=田子ノ浦)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を左のど輪から押し出して8連勝とした。

 地元大阪出身の大関豪栄道(31=境川)は、立ち合いで左へ変わり関脇栃ノ心(30=春日野)を送り出して7勝目を挙げた。栃ノ心は3敗目で、初場所に続く優勝は厳しくなった。

 人気力士の前頭筆頭遠藤(27=追手風)は、同2枚目荒鷲(31=峰崎)を寄り切って5勝5敗の五分に戻した。

 元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場の十両12枚目貴ノ岩(28=貴乃花)は、同8枚目誉富士(32=伊勢ケ浜)に押し倒されて5勝5敗となった。

 10日目を終わって全勝は鶴竜、1敗で魁聖、2敗で高安、逸ノ城の2人が追っている。