AKB48が12日、東京・秋葉原のAKB48劇場で新公演の初日を迎え、本番前に報道陣にゲネプロ(通し稽古)を公開した。昨年の選抜総選挙で、80位以内に入ったメンバーが48グループ中、最も多い「第1党」になったご褒美として、新公演を贈られた。2月に発売されたアルバム「サムネイル」を公演タイトルに、同アルバムの収録曲や、5月31日発売のシングル「願いごとの持ち腐れ」など16曲を歌った。

 出演した16人は、昨年5位の柏木由紀(25)を筆頭に、11位横山由依(24)13位向井地美音(19)ら、全員がランクインしたメンバー。出演者中最高位の柏木が、HKT48指原莉乃(24)とモーニング娘。’17がコラボした1曲目「Get you!」などでセンターを務めた。ハロー! プロジェクトが大好きな柏木は「さっしーが歌うと聞いたとき、『なぜ私は歌えないんだろう』と思っていた。今日、1曲目で歌えてうれしい」と喜んだ。

 初代総監督で卒業生の高橋みなみ(26)が最後に参加したシングル「唇にBe My Baby」は、同期の峯岸みなみ(24)がセンターを務めた。間奏のソロダンスも再現し、「たかみなのようにみんなを引っ張りたい」と誓った。

 ゲネプロ後には、一部メンバーが囲み取材に応じた。第9回選抜総選挙の開票が6月に迫り、向井地や高橋朱里(19)らが、目標を神セブン(7位以内)に定めた。高橋は「さや姉(NMB48山本彩)、ゆきりん(柏木)さんたちが出場しないから、若手にはチャンス」と自信を見せた。選挙公約を聞かれた向井地は、昨年1位の指原が「水着で熱湯風呂」の公約を実現させたことにかけて、「じゃあ私は氷風呂に…」と控えめに宣言。ところが、横山から「滝? 滝?」と、さらに高橋からも「ブルマーがいいよ。初心を思い出して」と、公約変更を迫られ、「じゃあ、ブルマーで滝行で…」としぶしぶ了承した。

 今年は第1党のご褒美は発表されていない。期待するご褒美を聞かれると、峯岸は「今は姉妹グループに力になってもらってるけど、AKB48だけでシングルを出したい。(公演のレッスンも)アットホームな感じで楽しかったので、こんな空気をテレビでも出せればいいなと思う」と話した。

 公演は昨年10月30日に初日を迎える予定だったが、この日まで延期されていた。