ファン投票でAKB48グループの楽曲人気ベスト100を決める「AKB48リクエストアワー
セットリストベスト100
2013」初日公演が24日、東京・後楽の東京ドームシティホールで行われた。100位~76位までの25曲が発表され、AKB48の新曲「So
long!」(2月20日発売)のMV(ミュージックビデオ)も初披露。映画監督の大林宣彦氏(75)が手掛けたことも明かされた。同イベントは27日まで4日間連続で開催。
25曲目の76位「抱きしめられたら」が披露された後、巨大スクリーンに、初公開のMVが映し出された。
舞台は新潟・長岡市の中越高。女子高生役の渡辺麻友(18)と、東日本大震災で被災して福島県から避難してきた松井珠理奈(15)演じる女子高生の友情を描く。メンバーが手話で「I
LOVE
YOU」を表現したり、水着で温泉に入浴したりするシーンも。クライマックスでは、松井がウエディングドレス姿を披露している。
大林監督は、12年4月公開の映画「この空の花
-長岡花火物語」(松雪泰子主演)を製作するなど、長岡市と縁深い。09年に長岡花火大会を見て、「復興、追悼、平和」がテーマであることを知って感動したのがきっかけだという。映画に続きAKB48のシングルMVの舞台になったことを受け、地元の男性公務員は「もう、うれしい以外にありません。日本中の方に、長岡のことをもっと知ってもらいたい」と大喜びだ。
この日、公開されたMVは6分バージョンだったが、CDにはAKB48史上最長となる、映画さながらの64分バージョンも収録される。
◆大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)1938年(昭13)1月9日、広島県尾道市生まれ。少年時代から映画に親しみ、CMディレクターを経て77年、「HOUSE」で初めてメガホンを取る。80年代は薬師丸ひろ子主演の「ねらわれた学園」、原田知世がヒロインの「時をかける少女」などヒット作を次々と生み出した。92年「青春デンデケデケデケ」で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。04年には紫綬褒章を、09年には旭日小綬章を、それぞれ受章した。<AKB48主なMVと監督>
◆桜の栞(09年)映画「Love
Letter」などで知られる岩井俊二氏(50)が監督。振り袖姿のメンバーが渋谷や浅草を練り歩く。
◆ヘビーローテーション(10年)AKB48ファンとしても知られる写真家、映画監督の蜷川実花氏(40)が担当。強い原色使いが特徴的。
◆桜の木になろう(11年)映画監督の是枝裕和氏(50)がメガホン。松井珠理奈が亡くなっているという衝撃的なストーリーで、幽霊役として出演。友人を前田敦子、高橋みなみらが演じる。
◆ギンガムチェック(12年)レディー・ガガやマライア・キャリーのMVを監督したジョセフ・カーン氏がメガホンを取った。