03年に解散した人気音楽バンド「たま」の石川浩司(49)が25日、都内で出演映画「たまの映画」(今泉力哉監督)の初日舞台あいさつに立った。90年にデビューした同バンドの過去から現在を追ったドキュメンタリー作品で、石川は壇上でオリジナル曲「オンリーユー」を披露。210人の定員で立ち見が60人も出る人気ぶりだった。「やっとドッキリじゃないことが分かった(笑い)。これだけの観客を仕込むことはあり得ない。バンドが解散して7年もたってるのに、『たまの映画を作りたい』なんておかしいでしょ?」と、公開初日でも半信半疑の様子だった。

 テレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」で注目され、90年5月発売のデビュー曲「さよなら人類」は約60万枚の大ヒット。その後もマイペースの音楽活動を続け、解散時のメンバー3人の生きざまを映像に収めた。石川は「この映画を見た後、僕らのライブにも足を運んでください」とPRしていた。