女優戸田恵梨香(19)が、映画初主演を務めることが25日、分かった。人気写真家AMIY

 MORIさんが初メガホンを取る恋愛映画「恋極星(こいきょくせい)」でヒロインを演じる。これまで映画「デスノート」など話題作に出演してきたが、本格的な恋愛映画は初めて。確かな演技力を持つ女優として注目されており、今回の作品で新たな魅力を披露しそうだ。今冬公開。

 「恋極星」の原作は、漫画家ミツヤオミさんが05年にコミック誌「別冊フレンド」で発表した50ページほどの短編「君に光を」。幼なじみの男性と再会したヒロインが、過酷な運命を背負うその男性のために献身的な愛をささげる物語。編集部には多くの読者から「号泣しました」などの反響が届いたという。大ヒット映画「私の頭の中の消しゴム」の原案者でもある木村元子プロデューサーが「一気に泣ける感動がある」と映画化を企画。「しっとりとして受け身の印象が強い女優さんが多い中、女性としての強さを秘めた魅力がある」として戸田を主演に起用した。相手役は06年「仮面ライダーカブト」でブレークしたイケメンの加藤和樹(23)。

 撮影はすでに始まっており、一面に雪景色が広がる小樽や札幌、室蘭など北海道ロケを行った。今後は春の景色を求めて5月に撮影を再開する。戸田は昨年、上映時間約40分の短編映画「うに煎餅」に主演したが、本格的な長編映画の主演は初めて。それでも「自分が引っ張っていかなければと思ったり、迷惑かけてはいけないなとも思っていますが、いつも通り楽しくやっています」。

 本格的な恋愛映画も初挑戦。「恋愛がしっかり描かれている作品は初めて。静かなラブストーリーになればいいなと思っています」。演じるヒロインは人との接し方に不器用な面もある。「笑顔をつくる余裕のなかった女性が、きちんと笑えるようになる過程を表現するのが難しい」と自分なりの課題を感じながら取り組んでいる。注目女優の新境地を開く作品として話題を呼びそうだ。