21日に膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった歌舞伎俳優、坂東三津五郎さん宅へ弔問に訪れていた俳優中村獅童(42)は23日、大阪市内で、取材陣の呼びかけに答え「もう、残念の一言です」と沈痛な表情で声を振り絞った。

 獅童はこの日、TOHOシネマズなんばで、映画「振り子」(28日公開)の舞台あいさつに出席。前日に三津五郎さんと対面し、この日朝、大阪入りとなったが、終日、宣伝活動を行った。

 映画は、タレント鉄拳(42)が原作。小西真奈美(36)との切ない夫婦愛を描き、獅童によると、出演依頼があったのは13年末ごろ。ちょうど、最愛の母を亡くした直後で「自分自身も時間を取り戻すというか、そういう気持ちに鳴っていたので、すごく共感できる部分がありました」と振り返っていた。