70年からフジテレビ系で放送されたアニメ「いなかっぺ大将」で、愛川欽也さんと共演した声優の野沢雅子は17日、所属の青二プロダクションを通じ、コメントを発表した。

 「突然テレビから流れる訃報にびっくりで、何が起こったのかも分からず、頭の中はパニック状態です。この頃はお会いする機会もほとんどなかったのですが、お元気な様子はテレビを通して分かっていました。はんちょう(古い付き合いの人の呼び方です)は、とっても心が温かい人で、いつお会いしても変わらない人でした。(『いなかっぺ大将』で演じた)ニャンコ先生が大好きで、会うたびに『マコ、いなかっぺ大将やろうよ』と、いつも言っておりました。(フジテレビ系)『なるほど! ザ・ワールド』での飲み会の時は、必ず『たいじゃえもん』(大左衛門)と言って掛け合いをやっていました。私も、はんちょう(愛川さん)との掛け合いが、いつか必ずできると楽しみにしておりましたが、もうかなわなくなってしまいました。どうぞゆっくりとお休みください。ご冥福をお祈りします」

 野沢は愛川さんと「いなかっぺ大将」のほか、96年の映画「ドラゴンボール 最強への道」でも共演した。愛川さんは同作で、95年に亡くなった宮内幸平さんの代わりに亀仙人を演じた。