宝塚歌劇団星組新トップスター北翔海莉(ほくしょう・かいり)と、新トップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)の新トップコンビが4日、大阪・梅田芸術劇場で、お披露目となる全国ツアー「ミュージカル・ロマン 大海賊」「ロマンチック・レビュー Amourそれは…」公演を行った。

 ツアーは6月12日に神奈川でスタートし、全国12カ所を回り、この日、最終の大阪公演を迎えた。北翔は「大海賊」では抜群の歌唱力、豊かな芝居心で、両親の敵討ちのため貴族から海賊に身を転じた男を熱演。ショーでは力強いダンスを見せた。

 在位6年を超えた前トップ柚希礼音からバトンを受けた北翔は、専科から移ってのトップ就任。安定感のある舞台運びで、終演後のあいさつも落ち着いたトーク。今月2日に、同劇場の緞帳(どんちょう)が、92年の開場以来、初めてリニューアルされた話題に触れ「この緞帳(どんちょう)に負けないように、たくさんの夢と希望を届けたいと思います」と話した。

 また、全国ツアーでは恒例のご当地出身者コーナーも設けられ、ちょうど新トップ娘役の妃海が吹田市の出身だった。妃海は「大好きな大阪で、大好きな皆さまと、大好きな方と(北翔を見やり)公演ができて、幸せです。おおきに!」と大阪弁をまじえて、あいさつした。