台湾の6人組人気バンド、MAGIC POWER(MP)が吉本興業と組んで、今秋に日本進出することを19日未明、発表した。

 1万人を集めて開催された18日の台湾・高雄アリーナのコンサート後、世界各国のメディアの取材に応じて明かした。

 MPは10年にデビュー。ツインボーカルのティンティン、ガーガー、ベースのカイカイ、ドラムのアシャン、ギターのレイボウ、DJグーグーがメンバー。洗練されたテクニックに加え、華麗なダンス、レーザービームを駆使したステージング、軽妙なトークで「華流」のトップに位置する。

 台湾以外にも中国、ホンコン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアと世界各地でコンサートを行っている。昨年、サマー・ソニック2014で初来日、今年のサマー・ソニック2015でも8月16日の東京公演レインボーステージに出演予定だ。

 高雄アリーナでは新曲「我無法不愛称」や「射手(シューター)」など全33曲、3時間40分の圧巻のステージを披露。翌19日の未明に及んだ会見で「吉本と組んで日本に進出します」と、日本、タイ、シンガポールなどから集まった約100人の取材陣に発表した。

 日本のビジュアル系バンドとジャニーズアイドルを合体させたようなパフォーマンスを披露するMPだけに期待も大きい。すでにメンバーたちは日本語のレッスンを重ねている。レイボウは「日本語は難しい」と話したが、アシャンは「『ケータイ番号は?』『いくら?』は覚えました」と笑わせた。

 ティンティンは「去年のサマー・ソニックに出演したとき、日本のファンが空港まで名前のボードを持って出迎えてくれて感動した」。ガーガーは「日本のドラマの『東京ラブストーリー』のファン。鈴木保奈美さんにあってみたい」。カイカイは「みんな『ロンドンハーツ』がお気に入りで、(田村)淳さんのファン。あと『黄金伝説』の1万円生活にチャレンジしたい」とバラエティー進出にも意欲。グーグーは「日本のライブハウスでツアーをしたい。目標は武道館コンサートです」と話した。