2012年に急死した歌手ホイットニー・ヒューストンさんの娘で、先月26日に死亡したボビー・クリスティーナ・ブラウンさんの死を引き起こしたとして、ボビー・クリスティーナさんの法廷遺産管理人である弁護士に訴えられた恋人のニック・ゴードンさん。

 複数のメディアの報道によると、弁護士の訴状には目撃者らの証言として、ボビー・クリスティーナさんが意識不明の状態で発見された日の数日前、ゴードンさんがボビー・クリスティーナさんに暴行を加えていたと明かされているらしい。

 数人の目撃者らが、ゴードンさんがボビー・クリスティーナさんに殴る蹴るの暴行を加え、ボビー・クリスティーナさんの歯が折れたと証言。ボビー・クリスティーナさんは床に倒れ、泣き叫んでいたという。ゴードンさんはさらに、ボビー・クリスティーナさんの髪の毛をつかんで2階の寝室へと引きずり込み、階段の壁には血の痕が残されたらしい。ゴードンさんはこの時、目撃者らに、「いつもこんなことをするわけじゃない」と語ったという。

 訴状はまた、ゴードンさんが今年1月31日早朝、ボビー・クリスティーナさんとの激しい口論の後、毒性のあるカクテルを飲ませ、冷水を張った浴槽にうつぶせにしたまま放置。このことが、ボビー・クリスティーナさんの脳に損傷をもたらす結果となったとしている。事件当時、2人の家には数人の友人らが一緒にいたが、そのうちのひとりが浴槽内で意識不明となったボビー・クリスティーナさんを発見している。ゴードンさんの広報は、「ニックは恋人を失い、打ちひしがれている。市民弁護士を雇い、このような根拠のない訴えに対し、断固として弁護していくつもりだ」との声明を発表した。

(ニューヨーク=鹿目直子)