喉頭がんで声帯を摘出した音楽プロデューサーつんく♂(46)の密着映像が11日、日本テレビ系「バンキシャ!」で放送された。つんく♂の肉声のような音声が聞こえるシーンもあった。

 つんく♂が歌手クミコらと打ち合わせをしている最中、歌うクミコに対して「そう、そう」と話すように口を動かした。さらに「そうそう、うまいうまい」と口の動きを続け、口の動きに合わせてテロップが表示された。空気がこすれ合うようなかすれた音が聞こえ、番組のナレーションで「つんくさんの声が聞こえた気がした」と紹介された。

 つんく♂は昨年10月、声帯を摘出した。今年4月、母校近大の入学式でこれを発表していた。その後、クミコの新シングルの子守歌「うまれてきてくれて ありがとう」の作曲とプロデュースのオファーを受けていた。

 術後は声帯を使わず、食道で声を出す「食道発声法」の訓練を続けている。