今年5月に宝塚歌劇団を退団した元星組トップスターの柚希礼音(36)が出演するミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」が23日、東京・渋谷の東急シアターオーブで初日を迎えた。宝塚時代はトップ・オブ・トップと呼ばれた柚希だが、退団後初の舞台で早速、女性を演じるなど、新たな魅力を見せた。

 同作は、世界的演出家ハロルド・プリンス氏が、自分の代表作「オペラ座の怪人」「エビータ」などの名場面を歌とダンスでつづった。「くたばれ! ヤンキース」のナンバーで柚希は、野球選手を誘惑するローラをセクシーな下着姿で演じ、観客を驚かせた。「フォーリーズ」の場面ではショーガール役。宝塚を思わせる大きな羽を背負い、階段を下りた。

 ブロードウェーの一線級俳優にまじり、ただ1人の日本人キャスト。柚希は「ブロードウェーでも上演して、世界中の方々に見ていただきたい」と語っており、海外進出を見据えている。東京公演は11月22日まで。大阪公演は11月28日~12月10日梅田芸術劇場。