俳優、グルメリポーターとして活躍した阿藤快(あとう・かい)さん(本名・公一=こういち)が、東京都新宿区の自宅で大動脈破裂胸腔(きょうくう)内出血で死去していたことが16日、分かった。所属事務所が発表した。69歳の誕生日だった14日ごろ亡くなったとみられる。

 阿藤さんは高視聴率が続くTBS系ドラマ「下町ロケット」(日曜午後9時)に弁護士役で出演した。主演阿部寛が経営する佃製作所の顧問弁護士で、10月18日の初回に登場。同ドラマに出演している真矢ミキは16日午前、同局「白熱ライブ・ビビット」で「ショックで信じられません」と話した。

 同ドラマで、阿藤さんに代わる佃製作所の顧問弁護士役を演じている恵俊彰は、司会を務める同局「ひるおび!」で「正直信じられない。うまく自分の中で気持ちの整理がついていない。『下町ロケット』では1日だけスタジオでご一緒させていただいたのですが『恵、しっかりダメな弁護士役をやっておいたから楽だぞ、お前!』と言ってもらった。(体調が悪いなど)そういう様子はうかがえなかった」としのんだ。阿藤さんが学生時代に弁護士志望だったことを知ると、恵は「最後の役が弁護士というのは、思い入れのある役だったのかもしれませんね」と語った。