米女優シャーロット・ケイト・フォックス(30)が3日、主演するブロードウェーミュージカル「シカゴ」東京公演(4日開幕)の最終リハーサルを東京・渋谷の東急シアターオーブで行った。

 NHK連続テレビ小説「マッサン」で共演した泉ピン子(68)が激励に訪れるサプライズを受け、涙で感動した。

 取材陣の囲み取材を受けていたところに花束を持ったピン子が登場すると「おお、なんで!?」とみるみる涙があふれ「ありがとう。びっくり」と日本語で迎えて抱き合った。

 2人が会うのは約1年ぶり。ピン子は「うちの嫁でございます。知らないうちにブロードウェーでデビューして、すてきだこと」と祝福した。「マッサン」の撮影当時を振り返ったピン子は、シャーロットについて「この人はすごく頑張り屋で、倒れても最後までやり通した。『マッサン』はムダじゃなかった。あれで頑張れたから今がある」。

 世界的ミュージカル「シカゴ」主演での日本凱旋(がいせん)に「夢がかなって良かった。『シカゴ』という作品で再び日本に来られたことが素晴らしい」と絶賛。「彼女の歌は『蛍の光』とか聞いたことがないから、きょうはとってもよかった」。撮影では頑固な嫁姑関係だったが「日本の人は『エリー』を見に来るから、母としてうれしい」と喜んだ。

 一方的に語るピン子を笑顔で見守ったシャーロットは「うれしい。感動した」と笑顔。日本のファンに「誇りを感じています。日本の皆さまと作品を分かち合いたい。日本はふるさとですから」とメッセージした。

 公演は12月23日まで。