女優菊池桃子(47)が19日、都内で、初の著書「午後には陽のあたる場所」(扶桑社)の出版記念イベント行った。芸能活動の一方で、現在は母校の戸板女子短大で客員教授として教壇に立っている。

 菊池は「今までも本の話はあったけど、スキャンダラスな内容を求められるのが嫌だった。自分の思いを真っすぐに伝えられるように、生まれたときからの自分の人生を考えて書きました」。「午後には-」という題名は、心理学者カール・グスタフ・ユングの「人生の正午」という学説から取った。「人生を1日の太陽の運行になぞらえて、40歳がちょうど正午という考え方。私は正午の直前に大学院に通い始めて、今は教壇に立っている。思いもよらなかった。芸能と教壇という2本の柱があって、より楽しく、充実しています」と笑顔を見せた。

 3年前に17年間連れ添ったプロゴルファー西川哲(47)と離婚。大学1年の長男と中学2年の長女がいる。長女は脳梗塞の後遺症で左の手足に障がいがある。菊池は「結婚も離婚も、してよかった。今の私が充実しているのは、全ての経験がよかったんだろうと、自信を持ててるから」。今までの人生でよかったことは「生まれてきたこと。親が生んでくれたことに感謝したい」。悲しかったことは「娘が脳梗塞の病気をしたこと」と話した。

 今後について「教育という意味では、まだまだ勉強していきたい。芸能活動についても、もっと高みを目指したい。よりユニークな人と言われるように、半分タレントで、半分先生の『菊池桃子モデル』を確立したい」。恋愛については「もう子離れの時期ですが、私はあまり恋愛体質じゃないみたい。余裕が出来てからですね」と話した。