初代仮面ライダー、藤岡弘、(70)が重量400キロの愛車バイク「ネオサイクロン号」でさっそうと登場した。

 第1作から45周年を記念する新作映画「仮面ライダー1号」(公開中)のヒット御礼イベントが3日、都内で行われ、現役ライダーの西銘駿(18)山本涼介(20)も参加した。

 この作品に再び1号として登場した藤岡は貫禄でバイクを操る。その姿に思わず「かっこいい!」と声を漏らす2人にシリーズ開始からの熱い思いを語りかけた。

 「ブォンとエンジンが掛かった瞬間に血が騒ぐ。ライダー魂に火がつくんだ。何も決まっていない中で、命がけで自分の体をいじめながら撮影した頃を思い出すね。君たちも未来永劫(えいごう)、世界の子どもたちのヒーローとして頑張ってくれ」

 半世紀の世代ギャップに温度差も大きいようで、すっかり圧倒された西銘は「変身の仕方も、形ではなく心で演じることもみんな藤岡さんから学ばせてもらいました」。山本も「思いが伝わってきました」と言葉少なだった。