歌舞伎俳優の市川海老蔵(38)が5日、京都タワーで歌舞伎とオペラ、能楽のコラボレーションによる舞台「源氏物語 第二章~朧月夜(おぼろづきよ)より須磨・明石まで~」(6~16日、京都劇場)の成功祈願をした。片岡愛之助(44)と結婚した女優藤原紀香(44)の“梨園(りえん)の妻デビュー”についても言及した。

 海老蔵は「人のうちの奥様ですから頑張ってほしいも何も…」と前置きしながらも「いろいろあると思います。いろいろなことをいろいろな方に教わりながら、やっていかれるんじゃないですかね」とエール。海老蔵の妻はフリーアナウンサーだった小林麻央。女優とアナウンサーという違いはあるが、ともに芸能界に身を置く女性を妻にした共通点がある。

 愛之助が出演する9日初日の香川県琴平町・金丸座での「こんぴら歌舞伎大芝居」での紀香の“梨園の妻デビュー”には身内からも賛否がある。

 海老蔵は「歌舞伎役者にはしきたり、決まり事はきちんとあります。奥様方にはあるようでない」と梨園の妻の立ち位置を説明した。「家によって違いますからね。奥様方が劇場に足を運ぶようになったのは近年です。そういうことをどうとらえて、どうやって伝えていくのか。(奥様方が劇場に足を運ぶのを)やめるようにするのか、それとも…。みんなそれぞれ考えが違うので」と話した。

 紀香が女優だけに一般の女性よりも注目されることに「いろいろたいへんじゃないですか。目立ってしまう、これも難しい。みなさんが次の課題として言われることなんじゃないですかね。僕は(紀香の)ファンですけどね」と話した。

 昨年12月に愛之助と共演した舞台で、紀香を紹介され、2人の連名でネクタイをもらった。結婚についてはあらためて「おめでとう!」と祝福した。

 海老蔵は「源氏物語 第二章-」では光源氏を演じ、新感覚の源氏物語の世界を生み出す。一昨年に京都・南座で初演された「源氏物語」の第2弾となる。