声優で歌手の中島愛が9日、都内のTジョイPRINCE品川で行われたアニメ映画「プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」(土田豊監督)大ヒットオールナイトイベント第2弾に登壇した。

 中島は、プリキュアシリーズ10周年記念作品として14年にテレビ朝日系で放送された「ハピネスチャージプリキュア!」で、キュアラブリーこと愛乃めぐみを演じ、今回の「プリキュアオールスターズ」にも出演。登壇すると「世界に広がるビッグな愛…キュアラブリー!」と変身時の名乗りを上げた。その後「…役の中島愛です」と言って、照れ笑いを浮かべた。

 中島は、14年3月に歌手活動を休止後、声優として同年から翌15年1月まで放送された「ハピネスチャージプリキュア!」と、14年10月公開の「映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ」に出演。そして、昨年3月公開の「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」で、共演した嶋村侑(春野はるか=キュアフローラ)ら、次シリーズ「Go! プリンセスプリキュア」の声優陣にバトンタッチ。その後は、表舞台に出る機会は少なくなっていただけに、名乗りだけで客席から大歓声が起きた。

 中島は、大ヒットオールナイトイベントが9日午後8時から翌10日午前4時48分まで続く長丁場であることを受け、キュアラブリーのせりふにちなみ「今夜は長いですけど『ハピネス注入、幸せチャージ』して帰ってくださいね!!」とファンに呼び掛けた。

 「ハピネスチャージプリキュア!」放送終了から2年が経過した中、今回の「プリキュアオールスターズ-」では、「ハピネスチャージ-」でともにプリキュアを演じた潘めぐみ(白雪ひめ=キュアプリンセス)北川里奈(大森ゆうこ=キュアハニー)戸松遥(氷川いおな=キュアフォーチュン)と、昨年の「映画プリキュアオールスターズ」以来、約1年ぶりに共演した。中島は「ハピネス組はプライベートでは、ちょくちょく会っているんですけど、プリキュアのスタジオで会うのは1年ぶり。うれしかった」と喜んだ。

 その一方で、プリキュアシリーズのアフレコに長く携わっているスタッフからは「分かるよね…先輩だよ。(掛け)声、一発で、そろえられちゃうよね」と言われ「私たち、先輩なんだ」と焦ったという。「昨年、『Go! プリンセスプリキュア』の皆さんにバトンを渡す時も、私たちは大きくなったね、という気持ちがあった。さらに先輩になって、気を引き締めないとね、という気持ちになりました」と笑った。客席から笑いが起きると「プリキュアが大好きなお友だちの皆さんとは久しぶりなので、この空気は懐かしい。うれしいですね」と喜んだ。

 オールナイトイベントでは、「映画ハピネスチャージプリキュア!-」も上映された。中島は「ハピネスチャージ-」の魅力について、プリキュアを演じた4人の関係性を含めて、切々と語った。

 「私たちは4人組で、全員同世代ということもあって、女子高ノリみたいなところがありました。始まった頃は、学校が同じクラスの女の子たちみたいなノリだった。絆が深まっていくにつれて幼なじみ感、親友みたいなグルーブ感が特色かな、と思います。結構、周りの方に仲がいいねと言われます。『映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』は結構、シリアスなシーンが多くて、子どもたちはもちろん大人の心に響く作品かなと。プリキュアがテーマとして掲げる、人を助けるということが本当に相手のためにとっていいのか、がむしゃらに助けるだけでいいのか…という結構、深いメッセージ性が詰まっている。劇中歌も格好いいです。ラブ、恋愛なところもチラッと入ってきますのでドキドキして見てください」

 中島はイベントの最初から最後まで、感激のあまり目に涙を浮かべていた。