妻アンバー・ハード(30)に家庭内暴力で告発を受けているジョニー・デップ(52)が昨年、ハードとの夫婦喧嘩の最中に手にケガを負い、新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッド・メン・テルズ・ノー・テイルズ(原題)」の撮影が遅延したという。

 米情報サイトE!電子版はハードが親しい友人らに明かした話として、昨年3月、オーストラリアで同作を撮影中だったデップはハードと口論になった末、怒りのあまり拳で壁を殴り、手を負傷。このため、映画の撮影が1カ月近くも遅延し、デップは米国に戻り、治療と手術を受けなくてはならなかったという。

 ハードは交際中および15カ月間の結婚生活の間ずっと、酒や麻薬に依存するデップによる言葉の虐待や身体的暴力に耐えてきたと主張。米国時間の21日夜にデップに暴力を振るわれたことが引き金となり、23日に離婚申請に踏み切った後、裁判所からデップに対する一時的な接近禁止命令も獲得した。

 しかし、デップの家族や関係者からは、家庭内暴力はハードの作り事とする声も挙がっており、弁護士らも、「アンバーのDV主張は、離婚調停で優位に立つための手段」と主張している。

 デップに対する接近禁止命令に関する審理は来月、行われる予定となっており、家庭内暴力が事実かどうかについても、第三者らによる証言が行われるとみられている。(ニューヨーク=鹿目直子)