舘ひろし(66)神田正輝(65)ら石原軍団が熊本県で実施中の炊き出し「元気食堂」が14日、南阿蘇村の、西原村で出張炊き出しを行い、2カ所で600食を振る舞った。SMAP木村拓哉(43)TOKIO長瀬智也(37)V6岡田准一(35)の参加は3日目となった。

 1カ所目は南阿蘇村の特別養護老人ホーム「陽ノ丘荘」。地震発生から2カ月ということもあり、石原軍団と木村、長瀬、岡田が、犠牲者に黙とうをささげた。舘は「味の良しあしは分かりません。行き届かないところもあると思いますが、一生懸命やらせてもらいます」とあいさつした。

 前日までと比べ小規模であるため、1人1人と写真を撮ったり、言葉を交わすコミュニケーションの濃い時間になった。同村の嶋田清子さん(90)は「木村さんに『奥さんの工藤静香さんもおきれいだし、お子さんも大きくなったでしょう?』と聞いたら『上の子は15歳です』と言ってくれました」。木村は、久永操さん(35)のTシャツの袖に「必ず前に!!」と、励ましの言葉を書き入れた。

 総合施設長の吉村浩介さん(55)は「元気をもらいたいというその1点。入所者、職員の笑顔を見て安心しました。どんよりしたものが、パッと明るくなりました」と喜んだ。

 2カ所目は、170人以上が避難中の西原村の山西小学校へ。金児憲史(37)が、岡田がおしるこをよそうそばで「官兵衛しるこだよ!」と、岡田主演のNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」を引き合いに盛り上げた。1時間で300食を配り終えると、大きな拍手が起こった。

 神田は「2カ月もたつと落ち込むよね。少しでも気持ちが変わってくれればいいかな」と、あらためて炊き出しの意義を話した。