俳優渡辺謙(56)が14日、東京国際フォーラムで行われた映画「怒り」(李相日監督、17日公開)ジャパンプレミアに出席した。

 渡辺、李監督をはじめ、妻夫木聡(35)松山ケンイチ(31)宮崎あおい(30)綾野剛(34)森山未来(32)広瀬すず(18)と豪華キャストが勢ぞろいすると、4300人のファンからは大歓声が送られた。

 現在カナダで開催中の第41回トロント国際映画祭への出品をはじめ、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭・コンペティション部門への出品も決まった。トロントを訪れた渡辺は「お客さんと一緒に映画を見て、自分が出てる映画で泣くのはおかしいのですが、泣いてしまいました。どんどんお客さんのフォーカスがスクリーンに集まっていって、包み込むような拍手をもらって。ユニバーサルな作品なんだと実感しました」と話した。

 同作は、原作が上下巻合わせて16万部を超えるヒット作品。東京・八王子で起こった夫婦惨殺事件から1年後の夏、殺害現場に血文字「怒」を残した犯人は、整形手術をして逃亡を続ける中、千葉、東京、沖縄を舞台に、同時に3つのストーリーが進行するというミステリー作。松山は「すばらしい作品なので、できれば1億人に見てほしい。今日は(約)5000人。1人2000人に紹介していただければ。よろしくお願いします」と笑顔でPRした。