女優小西真奈美(38)が15日、都内で、映画「トマトのしずく」(来年1月14日公開、榊英雄監督)の舞台あいさつに登壇した。

 互いに素直になれない不器用な父娘の絆や家族愛を描いた作品で、榊監督と父との実話がもとになっている。小西は「(実話と聞いて)生半可な気持ちで臨めないと思いました」。榊監督は「ささいなことからけんかをして、父に初孫を抱かせられなかった、という後悔があってできた作品。現実世界では父にうまく言えなかった言葉を、小西さんに託しました」と話した。

 撮影は6年前に行われたという。小西は「私の驚いた表情を撮った時、監督が走ってきてこっそり『鼻、フガフガしてたけど大丈夫?』って聞いてくれて。すごく気を使ってくれました」と逸話を披露した。親子を演じた石橋蓮司(75)については「武骨そうに見えてチャーミングな方なので、抱きしめたいというか…」と印象を語り、笑いを誘った。

 夫婦を演じた吉沢悠(38)も出席した。